生産ほ場の視察研修と学校給食への地元農産物導入に係る意見交換会(令和元年)

目的

子供たちに食の大切さや地域農業について伝えることで、「地元の農家を支えてくれる消費者」になってもらうこと富士市の学校給食関係者(栄養教諭・流通業者等)が、学校給食に農産物を供給している地元生産者のほ場を訪問し、地元農産物の生産状況を確認し、その美味しさと魅力への理解を深めるとともに、生産・流通・消費(給食)各関係者の交流を進め、学校給食への地元農産物の利用拡大を図る。

日時

令和元年11月6日(水)

訪問先及び会場

1.各種野菜生産ほ場

  • ホウレンソウ生産ほ場(富士市富士岡):生産者 安藤 徹哉氏
  • サラダカブ生産ほ場(富士市中里):生産者 半田 大策 氏 
  • カリフラワー生産ほ場(富士市大渕):JA富士市洋菜部会員

2.食体験と意見交換

富士パークホテル(富士市伝法)

内容

1.学校給食納入野菜の生産圃場の視察

栄養士等が富士市富士岡でホウレンソウを生産している安藤徹哉之氏ほ場、富士市中里でサラダカブを生産している半田大策氏ほ場、JA富士市洋菜部会員が富士市大渕で生産しているカリフラワーほ場の3カ所を視察した。

生産者からは、自身が栽培している農産物への思いや、地元堆肥を使用した土づくりに力を入れていること、台風等の自然災害を受けると安定供給が困難となること等、様々な思いを語った。JA富士市大渕支店管内では給食食材として、カリフラワーやブロッコリー、トウモロコシを既に提供しており、今年は台風等の影響が心配されたが、今後給食に提供していく予定である。

2.食体験と意見交換

昼食は、地元農畜産物を使った料理を富士パークホテルの小林シェフ(食の仕事人)が調理し、メニューは、①「ルイビ豚のぱてブロッコリーと蕪を添えて」(桑原さんの豚肉、大渕のブロッコリー、半田さんのサラダカブ)②「丹那ハコブタのローストポーク ほうれん草とカリフラワーを添えて」(安藤さんのホウレンソウと大渕のカリフラワー)③「バターナッツ南瓜のアイスクリーム」(富士宮産のバターナッツ南瓜)どの料理も素材の美味しさが引き立っており、活用方法の参考となった様子であった。

 意見交換会では、生産者である富士市大渕の藤森氏、JA富士市営農販売課村松課長、富士中央青果の大平部長がパネラーとなり、今後、富士地域の農産物を円滑に学校給食へ供給できるよう情報共有が行われた。また、昨年導入を検討した里芋やニンジンは、出荷規格や給食調理への適性、供給体制や生産者への周知等を進め、少しずつ給食へ取り入れていき、学校側から生産者へ要望や意見を随時伝えていくことを確認した。

 参加者からは、生産者から生の声を聞き、愛情を感じ、美味しい物を美味しく調理し、子どもたちに食べさせたいと感じたこと、学校の近くに生産ほ場があることに気づいてなく、この好機を是非食育の場として活かしたい等の意見が出された。

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